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コラム

Column

建設業界の価格高騰 各メーカー改定率のまとめ

スイコウ倉庫です。

今日、食品や燃料など価格高騰がメディアでも報じられていますが、建設業でも同じように価格が高騰しています。

現在進行形で、建築製品を扱っている各メーカーから価格改定が公表されています。

では、「何故価格を上げざるえなくなったのか」、「いつから価格改定を行うのか」「どの製品が改定の対象なのかを解説していきます。

 

 

 

1.価格高騰の要因

価格高騰の要因としては大きく3つ…

燃料の高騰  原油・天然ガスなどの原材料をつくる燃料の価格高騰

原材料の高騰 鋼材・木材・コンクリート等の価格高騰

物流費の高騰 コンテナ不足に起因する海上運賃の高騰

 

その背景として、

・新型コロナウイルス感染症拡大

・ウクライナ情勢の悪化

・アメリカや中国が景気回復による需要増加

が挙げられます。

 

その結果として、建築製品を取り扱っている各メーカーは、

「価格改定をせざるを得ない」状態になっています。

 

 

2.建築材料別にみる価格高騰の要因

実際になぜ価格を上げざるえなくなったのか?

当社へ届いたメーカーなどの価格改定のお知らせや各メーカーのHPをみると、どのメーカーも、燃料の高騰、原材料の高騰、輸送費の高騰などで、

製品の価格改定をせざる得ないと記載があります。

では、なぜこのようなこととなったのか調べました。

 

鋼材

〇新型コロナウイルスでの影響

・鉄鉱石などの原材料価格の需給バランスが崩れた⇒アイアンショック

・経済回復が先行したアメリカや中国で需要が拡大

 

〇ウクライナ情勢の影響

・石炭の高騰

→鋼材は、電気炉・高炉という2種類の生産方法があります。

 電気炉で生産される場合の原材料は鉄スクラップに対して、高炉で生産される原材料は鉄鉱石と石炭となります。

 石炭輸入量の約46%をロシア産が占めています。

 今回のウクライナ情勢で、ロシアに対しての経済制裁で禁輸措置をとったことで、石炭の輸入量が激減し、結果的に価格が高騰しました。

 また、ロシアとウクライナはともに主要な鋼材輸出国ですが、紛争地域にある製鉄所の休止や港の封鎖されている状態となりました。

 

〇輸送に必要なコンテナを確保するための費用が高騰

・中国の経済回復による輸出量が増加し、コンテナ不足となった。

 

 

木材

〇新型コロナウイルスでの影響

・リモートワークの普及が進み、アメリカ・中国では住宅リフォーム・新築工事需要が拡大。

 結果、急激な木材需要の増加に供給が追いつかず価格が上昇しました。⇒ウッドショック

 

〇ウクライナ情勢の影響

・ウクライナ情勢によるロシア側の日本や欧州諸国などの非友好国に対して報復措置として、

 丸太・単板・チップの輸出停止による木材供給量を減少させました。

 

 

生コンクリート

〇ウクライナ情勢の影響

・石炭の高騰

生コンクリートの材料として欠かせないのが、セメントです。

そのセメントの原料となる石灰石を加熱する際に、燃料として使われるのが石炭です。

鋼材でお話しした理由と同じく、ロシアに対しての経済制裁で禁輸措置をとったことで、石炭の輸入量が激減し、結果的に石炭の価格が高騰→セメントの価格も高騰しました。

 

3.製品ごとの価格改定率

実際に、建築製品の各メーカーの改定率と改定日を

製品ごとに見ていきましょう。

4.最後に

現在、世界を取り巻く環境はわれわれが思っている以上にとても、早く変化し、予想だにしなかったことがいろいろと起きてきております。今回の建設業界における価格高騰も、その変化のあおりを受けてのことで、日本が世界とのつながりが深い分、世界情勢の影響をもろに受けることを実感させられたかと思います。そのため、われわれ一人ひとりがしっかりと変化についていき、対策を講じ、お互いが納得できる建物づくりをしていくことが大切だと考えられます。

 

 

 

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