倉庫・工場などに特化した高品質・低コスト・短工期で
無柱空間の「システム建築」

スイコウシステム建築

システム建築 Q&A

System architecture Q&A

システム建築に関する良くあるご質問をまとめました。
ご不明な点やお問合せはメールフォームもしくはお電話(0120-66-0064)にて
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一般ご質問

Category: General

システム建築とは、どのような建物ですか?

システム建築とは、(1) 低価格 (2) 高品質 (3) 短工期を目的とした建物です。
もともとは建築物を構成する部材や納まりを徹底的に標準化することで、作業効率の向上を図り、建築生産プロセスをシステム化した工業化製品です。
第二次大戦中に、アメリカ軍が採用した「かまぼこ型兵舎」が始まりです。
当時の兵舎の機能には、大量生産性、組立・解体の容易性が要求されました。これを満足するため、複数の部材の標準化が進められ、これが「システム建築」として成長しました。
システムとは、複数の構成要素を組織・体系化することで目的のために規則的に結合させた集合体と理解できます。
現代では、「システム建築の”システム”=コンピューター化」と広義の意味として置き換えても良いと考えられます。

スイコウのシステム建築は株式会社横河システム建築の鋼構造技術を生かしたシステム建築製品で、製品名yess建築(Yokogawa Engineered Structure System)を使用しています。

システム建築は徹底した標準化による、新しい建築生産方式が以下を可能にしました。
(1) 建物の企画提案や迅速な見積り対応が可能
(2) 標準化による合理的かつ経済的な設計が可能
(3) CAD/CAMデータを利用したコンピューターによる構造体・外装材の一貫生産とライン化が可能
(4) 現場加工を無くし、標準化・省力化された施工が可能(このため熟練工が不要となります。)
これら4つを総合して、前述の「低価格、高品質、短納期」を実現しています。

また、システム建築は、日本建築センターにおいて日本で唯一「構造一般評定」を取得した建築システムです。
日本で唯一の「システム建築専用工場」で製造されている建築製品です。
システム建築は、建物の構成要素である「鉄骨」・「屋根」・「外壁」・「建具」に関する部材ディテール、配置、モジュール(規格化された部材によるひとかたまりの構成要素)について徹底した標準化が図られた工業化建築製品です。
その結果として、「低価格」・「短工期」・「高品質」を実現しています。 適応できる規模は、平屋または2階建てまでの建物面積が約200㎡以上の建築に適応できます。

システム建築は米国の技術を導入した建物ですか?

米国の技術をそのまま導入しただけでは日本国内で建設できません。
日本の建築基準法やその他の基準に適合させる必要があります。
システム建築は、平成19年の改正建築基準法にも準拠させるべく、他社に先駆け、独自の技術理論を基にシステム建築業界で初の「構造一般評定」を取得しました。即ち、法適合のみならずシステム建築の構造安全性が立証されたということです。

システム建築はどんな建物に採用されていますか?
また、どれ位の大きさまで対応可能ですか?

対象とする建築物は、平屋(2階も可能)の非住宅建築物(工場・倉庫・店舗・体育館等)です。
また、建物規模はスパン方向、無柱で60mまで可能です。
また、中間柱を入れれば150mまで可能です。
桁行長さは途中(120m毎)にエキスパンションジョイントを設ければ制限はありません。
最高高さは20m(標準は12m以下)、搭載クレーン容量は30トンまで可能です。これらの寸法を超える場合も対応は可能です。
詳しくは担当までお気軽にご相談ください。

システム建築はどのような考え方で成り立っていますか?

システム建築とは、非住宅の工場・倉庫・店舗・スポーツ施設などの建築物の部材を標準化し、形状をモジュール(規格化された部材によるひとかたまりの構成要素)化して建築物の工業化を目指した、新しい建築生産方式でつくられた建築物を指します。
これにより大幅な鉄骨重量の削減と工場生産における加工時間の低減がされています。
また、部材の殆どが工場生産品のため品質が安定し、現場工期が大幅に短縮されるという特長を持っています。

今までにどのくらいの実績があるのですか?

工場・倉庫・店舗・スポーツ施設・冷蔵倉庫・車庫など、システム建築で建設された数は全国で現在約9500棟ございます。
※面積の合計は800万㎡に達します(平成30年04月現在)
建物規模も建築面積で150㎡~18,000㎡超のものまでと多岐にわたります。

システム建築とプレハブ建築は、どこが違うのですか?

システム建築は、個別の建物毎に一定の約束事に従って設計と製作を進めていく本格的な建築物です。
一方、プレハブ建築は、あらかじめ設計・製作が完了している部材を組み合わせた建築物です。
システム建築は、コンピューターの飛躍的な処理能力の向上と共に、高度な構造設計が可能となり、プレハブ建築にはないクレーンの設置など設計の自由度を拡大して来ました。
また製造技術においてもコンピュータによる生産データの処理能力の向上と、製造・管理までの一元化を進めたことにより、極めて高精度な部材および建築物の製作を可能にしています。
システム建築は、経済性、高強度、短納期を実現させたことで、プレハブ建築はもとより在来工法も越える建築物と言えます。
詳しくは担当までお気軽にご相談ください。

システム建築で使われているガルバリウム鋼板とはどのような材料ですか?
また、耐久性はどのくらいありますか?

ガルバリウム鋼板は、55%のアルミと43.4%の亜鉛が混じり合った一つの合金めっき層を持つ鋼板です。
一般的に使用されている亜鉛めっき鋼板に比べ3倍~6倍の耐久性をもっています。
この合金めっき層の特徴は、亜鉛が自ら溶け出し錆から守る「犠牲防食」を示し、一方、アルミは表面に「酸化被膜」を作り錆から守ることです。ガルバリウム鋼板には、この2つの作用が一体となり、亜鉛の犠牲防食作用とアルミからできる酸化生成物の凝縮性により、切断端面や表面の傷を覆うことで錆から守る「自己修復作用」が働きます。また、合金めっき層は、通常の亜鉛めっきとは異なり、急速に失われることがなく、「犠牲防食」と「自己修復作用」がバランスよく発揮されることで高い防錆性能を有する鋼板です。
注意事項としては、鉛および銅と接触すると電食作用が生じ、錆が発生することです。よって、これらの金属との接触にはご注意下さい。
システム建築ではこのガルバリウム鋼板を屋根材と外壁材に使用しています。
詳しくは担当までお気軽にご相談ください。

店舗や事務所、スポーツ施設などの建物は建てられますか?

システム建築は、プレハブ建築ではないので大半の低層非住宅建築物に対応できます。また、複雑な形や特殊な意匠、標準外の外壁を使用する建物にも対応できます。
詳しくは担当までお気軽にご相談ください。

クレーン付きや冷蔵倉庫などの建物は建てられますか?

はい。クレーン付や冷蔵倉庫などの建物にも対応することができます。
クレーン付の場合は、吊り荷重10tまでを標準(最大30t)としていますが、詳しくは担当までお気軽にご相談ください。 また、システム建築では標準クレーン(1.0t、2.0t、2.8t、4.8t)付タイプをご用意していますので、建築物と一緒に低価格でご提供できます。
お気軽にご相談ください。

2階建ての建物は建てられますか?

はい。2階建ての建物も充分可能です。ご提供できる建物は部分2階と総2階の2種類となります。
詳しくは担当までお気軽にご相談ください。

雨漏りは大丈夫でしょうか?

システム建築では屋根・外壁の取り付けに防水性能の高い専用ファスナーを使用しており、雨漏りに非常に強くなっています。
また屋根・外壁からの雨漏りについて10年間の保証をしています。
詳しくは担当までお気軽にご相談ください。

鉄を主体に作られているようですが、断熱性はありますでしょうか?

木やコンクリートと比べると鉄はよく熱を伝える材料であるため、そのまま使用した場合、建物内部は他の材料で造られた建物より断熱性能は劣ってしまいます。
建物に侵入する熱の70%は屋根から入るため、屋根部に対して様々な工夫をすると飛躍的に断熱性能を向上させることができます。
システム建築では、まず降り注いでくる太陽熱を銀色のガルバリウム鋼板(亜鉛とアルミニウムの合金めっき鋼板)で反射させます。次に屋根鋼板を通過した熱はその下に敷き込んだYマット(厚さ50mmまたは100mmのガラス繊維マット)で防ぎます。
Yマットを敷き込むことで断熱性能は10.6倍にまで上がります。
さらに建物の断熱性能を上げる場合には外壁の裏にYマットを敷き込む工法や、サンドイッチパネル(フラットヴァンド等)の外壁を使用するとより効果的です。

低コストなのに断熱性が優れているのはなぜでしょうか?

建物に侵入してくる熱の70%が屋根から入ります。
この部分に非常に安価で断熱効果の高いYマットを使用することで低コストでも断熱性能の高い建物を造ることができます。Yマットは鋼板だけの屋根と比べるとその断熱性能(*1)は10.6倍にも上がります。
一方で在来鉄骨工法では、一般的に折板屋根が用いられます。この折板屋根下に断熱材を入れる場合、構造的に母屋の間隔が広いためにYマットのようなマット状の断熱材を敷き込むことが困難です。また、折版屋根は山高も大きいので、屋根材とマットの密着ができず、効果的な断熱性能を得ることは難しいと言えます。
*1:熱還流率による性能評価。熱還流率とは断熱材の内側と外側との温度差による評価単位です。

鋼板の屋根なので温度で伸びたり縮んだりするかと思いますが大丈夫でしょうか?

一般的に屋根材が鋼板であれば温度変化で伸びたり縮んだりします。
伸縮時の力は屋根材を通し、母屋(屋根を支える部材)に止めているファスナー(留め[締め]金具)材との間に伝わり、孔の拡大、亀裂、あるいはファスナーの断裂を引き起こし、雨もりの原因になることはあり得ます。
そのためシステム建築では、以下により伸縮の影響を低減しています。
(1) 屋根材と母屋の間に吊り子を設け、温度で屋根材が伸縮した場合にスライドできる方式のPXルーフ、PWルーフ65、あるいはSSルーフ、SSダブルルーフを使用します。
(2) 伸縮量の影響が小さいスペースMAX・ラピッドハウスや下屋・庇部においては屋根材を直接、母屋にファスナー(留め「締め」金具)で止める方式のPリブルーフを使用しています。(長期積雪地域は不可)
詳しくは担当までお気軽にご相談ください。

システム建築は地震・台風・雪に強いですか?

システム建築は建設地の様々な諸条件(積雪量、風の強さ、地震発生の可能性など)に耐えられるように建物毎に構造設計を行っていますので全く心配はありません。
システム建築は最大積雪深250cmの豪雪地域でも建設が可能です。
詳しくは担当までお気軽にご相談ください。

設計事務所に相談しなくても建てられますか?

はい。相談いただかなくても対応が可能です。
もちろん設計事務所に相談して頂いても、「当社のシステム建築で工場・倉庫を建てたい」とご用命頂ければ、設計事務所と協力して設計をいたします。

大変軽い建物というのは本当ですか?

はい。本当です。
システム建築は在来鉄骨工法と比べ、雪荷重が短期の一般地域では建物に占める鉄骨の重さが60%程度と非常に軽量にできます。
高張力鋼材を使用していることも軽量化の理由の一つですが、その他にも随所に軽くするための工夫をしています。

第1は、在来鉄骨工法は柱や梁材に製鉄所で製造されたH形やI形の均一な断面にロール成型された鋼材を用いています。
柱や梁に用いる場合、大きな力を受ける部分に対して耐えうるようなH形やI形の部材を選びますが、力のあまり掛かっていない部分にも同じ断面の部材が使われることになってしまいます。人間で言えば贅肉が沢山ついていることと同じです。
yess建築では、この贅肉となる無駄を徹底的に省くため、かかる力に即した断面となるように断面変化をさせた部材(テーパーフレーム)を採用しています。このテーパーフレームの採用が軽量化を図れる大きな理由の一つです。

第2は、母屋材(屋根を支える部材)と胴縁材(外壁を支える部材)に板厚1.6mm~3.2mmと薄く背の高い(216mm)部材を使用し、母屋材はZ形の形状のものを用いることで連続した梁として使用できることがその次の理由です。

第3は、桁行(建物の長て方向)方向に働く地震や風の力をブレース(筋かい)で処理していることです。

第4は、鉄骨の継ぎ手にエンドプレートタイプの接合方式を採用し、部材数を減らしていることです。

第5は、外装材で鉄骨の変形を抑える等、yess建築独自の計算方法により様々な軽量化に対する工夫がされています。
yess建築はこれらの工夫により在来鉄骨工法では不可能な軽量建物を実現しています。
また、「建物を軽くすること=地震に強い」ことを意味します。

詳しくは担当までお気軽にご相談ください。

普通の建物よりも早く建てられるというのは本当ですか?

はい。本当です。
在来の鉄骨造の場合、設計が完了してから材料手配を行い、入材後に部材の製作を開始しますが、システム建築の場合は全ての部材が標準化されているため、使用する材料をある一定の種類に抑えることができます。
そのため、全ての材料を予めストックすることが可能となり、材料手配から入荷するまでの時間のロスがありません。
また、鉄骨から屋根・外壁材までを一貫生産する工場を有することで極めて効率的な生産体制が取れることから、短工期での生産を可能としています。
さらに、現場施工においても在来工法であれば様々な、細部にわたる打合せを行いますが、システム建築の場合、標準化が進んでいることから現場での打合せが不要となり、現場の時間を大幅に短縮することができます。
このようなことから、全体として工事期間を短縮することができます。
詳しくは担当までお気軽にご相談ください。

増改築に対応できますか?

はい。対応可能です。
また、システム建築で施工されていない建物でも、増築前の(既設)建物と増築部とを完全に分離した構造とし、外壁や屋根のみを接続させることにより増改築が可能となります。
詳しくは担当までお気軽にご相談ください。

スレートの屋根や外壁に対応できますか?

いいえ。屋根・外壁材にスレートを使用することはできません。
システム建築は、鉄骨と屋根・外壁材とそれらを支える母屋材(屋根を支える部材)・胴縁材(外壁を支える部材)、建具類などが全て標準化されており、その設計と納まりがあらかじめ設定されています。
そのため、スレートのような外装材を屋根・外壁に使用する場合にはシステム建築の部品類を使用することができません。
詳しくは担当までお気軽にご相談ください。

構造評定とは?

当ホームページの「yess建築/評定取得とは」をご覧下さい。評定について詳しく説明しています。
詳しくは担当までお気軽にご相談ください。

システム建築を建てた後、太陽光発電や屋上緑化を載せることは可能ですか?

はい。可能です。
理想は、太陽光パネルや緑化カセットの単位重量をあらかじめ屋根への搭載荷重として見込んだ設計をしておく必要がございます。
詳しくは担当までお気軽にご相談ください。

システム建築は坪当たりいくらで建てられますか?

おおよその価格につきましてはこちらをご覧ください。
建物の幅、長さ、高さと建設予定地を入力するとすぐに参考価格がでてきます。
詳しくは担当までお気軽にご相談ください。

施工エリアはどこまで対応可能でしょうか?

関東一円(主に江戸川区、葛飾区、墨田区、江東区、足立区、浦安市、市川市)ですが横河システム建築と提携しており、全国規模で展開しているため、お気軽にお声がけください。

システム建築は意匠性に優れていますか?

システム建築は、お客様の要望にフレキシブルにお応えできるオーダーメイド感覚の建築です。
標準仕様は金属外壁材ですが、ALC等の外壁材にも対応しています。 対応が可能な意匠も幅広くございます。
詳しくは担当までお気軽にご相談ください。

1000m2程度の工場・倉庫はどのくらいの工期で建てられますか?

施工期間については担当までお気軽にご相談ください。

精密機器や食品、危険物等の倉庫は建てられますか?

システム建築で建てられた倉庫は規格品でもある屋根材の組み合わせによりALCの約2倍の断熱、壁については規格品フラットヴァンド(断熱パネル)等により、温度変化に強く、温度変化に弱い精密機器や食品、危険物などの長期保管に適しています。

保障、アフターフォローについて

Category: Guarantee,Affter follow

システム建築は何年、保証期間がありますか?

「鉄骨の構造耐力保証」、「屋根の構造・雨漏り・穴明き保証」、「外壁の構造・雨漏り・穴明き保証」、の3つの保証があり、それぞれ10年間の保証期間を設けています。

アフターサービスはどのようになっていますか?

雨漏り及び破損が発生し、補修が必要な状況となり、その発生原因が製造者の設計及び施工に起因した場合においては10年間の保証期間内であれば無償で補修を行います。
但し、天災等の場合や故意または過失などによる雨漏り損傷は対象外となりますのでご注意下さい。

もっと詳しく知りたいのですがどうすれば良いですか?

下記のフリーダイヤルにお電話もしくはお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡くださいませ。 迅速・丁寧にお客様のニーズにお応えいたします。
フリーダイヤル:0120-66-0064

法規関連について

Category: Legal related

システム建築は耐火建築物でしょうか?

システム建築は、基本的に準耐火適応の建築物になります。
そのため、防火無指定地域では、面積制限はございません。 準防火地域でも建具の防火仕様のUPでほぼ対応が可能になります。
また、防火地域でしたら、外壁材のグレードアップと鉄骨被覆が必要となりますが、建設は可能です。
詳しくはご相談ください。

防火区画はどのような規模で必要になりますか?

システム建築では1000m2ごとに防火区画が必要となります。
ただし、法規制に拠らないで、自主的に準耐火仕様にした場合(例:防火無指定地域の1500m2未満の倉庫で準耐火仕様にした場合)は、1500m2以内までなら防火区画は不要になります。
弊社ではもともと準耐火仕様が標準のため、1500㎡以内であれば防火区画は不要です。

システム建築での倉庫の耐用年数を教えて下さい。

一般的に鉄骨造の法定耐用年数は柱の鋼材の厚さによって違ってきます。
厚さが「3㎜を超え4㎜以下」のものは法定耐用年数「24年」、「4㎜を超える」ものは「31年」と定められています。
弊社でのシステム建築では「31年」程度にあたります。
ただ、建築後のメンテナンス状況によっても耐用年数は変わってくるため、定期的なメンテナンスを行うことが重要です。

システム建築で使用されている鉄骨の品質はどのようなものですか?

スイコウシステム建築では日本で唯一のシステム建築専用工場(大臣認定:Hグレード工場)で生産されている鉄骨を使用  することにより、Hグレード=高層マンションでも建てられる同程度の高品質な鉄骨を使用しております。

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