Column
スイコウ倉庫です。
建築において屋根材は主に8種類の素材があるのをご存知でしょうか?
瓦粘土瓦やセメント・コンクリート瓦に分けられますし、スレートは化粧スレート・天然スレートに分けられます。また金属屋根はトタン・ガルバリウム鋼板・銅板
そしてアスファルトシングル…
ざっくり分けてもこれだけ種類があるのです。
今回は横河システム建築(yess建築)で採用されているガルバリウム鋼板屋根の特徴を見ていきましょう。
冒頭でもお伝えしましたが、yess建築の屋根材はガルバリウム鋼板を採用しています。
実際に横河システム建築の自社工場で成型し生産しています。
そもそもガルバリウム鋼板とはなんでしょうか?
‥‥答えは「ガルバリウムという合金でメッキされた鉄」のことです。
メッキはよく耳にすると思いますが、金属の膜(まく)のことを言います。
図で表しますとこのような感じです。
この「アルミ亜鉛合金メッキ」というものが、「ガルバリウム」なのです!
ガルバリウム鋼板では、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%からなっています。
ちなみに…
亜鉛だけでメッキした鉄→トタン
スズでメッキした鉄→ブリキ
になります。
このメッキする成分によって、防錆性能があがり、鉄の寿命が大きく変わります。
これをメッキすることで鋼板を保護するという構造なわけです。
屋根材以外にも、ガルバリウム鋼板は
その高い耐久性や防錆性を活かして、屋根のほか外壁や雨樋、ベランダ周りにも用いられる素材です。
また厚みや形は違いますが自動車や船にも使われています。
では、ガルバリウム鋼板はどういうものか分かったと思います。
ではなぜyess建築はガルバリウム鋼板を採用しているのでしょうか。
…その答えは、ガルバリウム鋼板のメリットに隠されています。
ガルバリウム鋼板の特徴として、
・薄くて軽量
・防錆性がある(錆びにくい)
・耐久性が高い(25~30年程)
というメリットがあります。
逆に
・塩害、潮風に弱い
・遮音性が低い
・断熱効果がない
というデメリットもあります。
潮風が吹く沿岸沿いの建物にはあまり適していません。
塩害対策に関してはカバーすることが難しいのですが、
「遮音性が低い」、「断熱効果がない」といったデメリットは、太陽光パネルを設置することで、カバーできます。
太陽光パネルについては以前取り上げましたので、参考にして見てください。
こちらからとべます→「太陽光パネルと蓄電池」
このように一般住宅よりも屋根面積が大きくなる倉庫では、屋根の重さが重要になっています。
ですので、薄くて軽量、防錆性があり、耐久性のよいガルバリウム鋼板をyess建築では採用しているというわけです。
なぜyess建築がガルバリウム鋼板を採用したかについては分かったと思います。
では実際にyess建築の屋根材のラインナップを見ていきしょう!
横河システム建築(yess)でのガルバリウム屋根材は「ルーフシステム」と呼ばれており、自社の工場で成型し、生産しています。
ガルバリウム鋼板の構造は先程お伝えした通りですが、アルミは酸化皮膜を作る性質、亜鉛は自ら溶ける犠牲防食の性質があり、これらの二つの性質が合わさると切断面や表面にできた傷を錆から守ることができます。
一般的な亜鉛メッキと比較してもガルバリウム鋼板は優れた防錆性能をもち、3〜6倍も耐久性に優れています。
屋根の種類は、独自の二重ハゼ工法によって高い水密性能を持ちながら、施工の省力化も実現できている屋根工法「SSルーフ」をはじめとして、建物幅や屋根勾配、雪国工法の有無などによって、さまざまなタイプから選ぶことができます。
現在のラインナップは以下の5種類です。
SSルーフ
・独自の二重ハゼ工法により、高い水密性能と施工性の容易さを両立した屋根工法になります。
・屋根にビスで取り付ける工法と違い、母屋と屋根とを専用クリップで取り付けることで、なるべく屋根に穴を開けて取付をしないことから、より耐侯性に優れています。
・縦葺き屋根になっていることもあり、太陽光などの設置ではキャッチ工法などで屋根に穴をあけずに取り付けられることも可能です。
・断熱材のYマットS(60㎜)を敷き詰めることで結露防止だけでなく高い断熱性能が得られALC100(コンクリートの10倍)の1.3倍程度、YマットW(110㎜)で約2倍の効果が見込まれます。
・建物規模も大規模物件、一般地域・雪国地域まで対応可能です。
・勾配や最大建物幅の融通も一番ききやすいという、オーソドックスかつオールマイティーな仕様となっています。
SSダブルルーフ
・SSルーフとPリブルーフを組み合わせた二重葺き屋根構造になります。
・水密性・高断熱性共に、非常に優れた屋根システムで、建物の規模も大規模物件まで対応可能になっています。
・上記のSSルーフに比べ、二重葺きになっているため、仮に漏水がおきても、倉庫内に水が落ちてくる心配は少ない
・倉庫内から屋根を見上げた時に、SSルーフだとYマットSの断熱材の表皮が見えてくるのに対し、SSダブルルーフはPリブルーフパネル(鋼板)が見えてくるので見た目はすっきりしています。
PXルーフ
・Pリブルーフに、温度変化に対応できるスライド機能を部分的に持たせた山止めビス工法の屋根パネルです。SSルーフと比べ比較的安価に抑えられます。スーパーラピッドの仕様や大規模に最も適したシンプルな屋根材です。
PWルーフ65
・PXルーフとPリブルーフを組み合わせて二重葺き屋根とする事で、屋内側の意匠性と高断熱性能にすぐれた屋根システムです。
Pリブルーフ
・「スペースMAX」、「ラピッドハウス」限定のタイトフレームを用いないコストパフォーマンスの高い屋根材になっています。
・主に庇で使用されます。
この5種類に、断熱材のYマットと組み合わせる事でより高断熱でありながら、非常に軽量で理想的な屋根システムが実現できます。
生活時間の多くを過ごす職場では疲労やストレスの少ない環境を形成していくことは極めて重要です。職場の快適性が高いと、労働災害や健康障害の防止が期待できるだけでなく、職場の活性化にもつながっていきます。
屋根は太陽の熱を一番受ける箇所でもあり、屋根の仕様により職場内の温度変化に非常に関係してきます。
そのため、屋根断熱をすることで、快適性や光熱費の削減といった効果が見込まれることから、将来的なことを見据え、状況により検討されるのもよろしいのではないでしょうか。
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