Column
クマリフト小荷物昇降機ダムウェーター クマリフトHP参照 https://www.kumalift.co.jp/product/dumbwaiter/floor.html
今回は工場・倉庫に設置する小荷物昇降機についてみていこうと思います。
小荷物昇降機は、エレベーターとは違うので区別していきましょう。
・エレベーターと小荷物専用昇降機の違い
①かごの面積の違い
エレベーターはかごの面積1平方メートル超又は高さ1.2m超
小荷物専用昇降機はかごの面積1平方メートル以下かつ高さ1.2m以下
かごの積載量は500kgを限度としています。
※「かご」とは、荷物や人が乗るスペースです。
②人が乗れるか、乗れないか
エレベーターは、人の輸送が主な目的で人が乗れます。
小荷物専用昇降機は、荷物の運搬が主な目的で、人は乗れません。
・油圧式とワイヤーロープ式の違い
〈油圧式エレベーター〉
油圧式エレベーターは、「油圧パワーユニット」・「油圧ジャッキ」・「圧力配管」で構成されています。
電動ポンプで油圧ジャッキを働かせて、かご室を昇降させるのが基本的な駆動方式です。
油圧ジャッキで下からかご室ごと持ち上げる仕組みとなっているため、建物上部には荷重が掛かりません。
ロープ式エレベーターの機械室は屋上に設置するため、日照権の問題・重たい機械を置くための建物の強度に対する制約などがあり、機械室は簡単に設置することはできません。
それに対し油圧式エレベーターは、機械室を建物下部に設置します。そのため比較的自由にレイアウトが可能になっています。
しかし油圧ジャッキでかご室を持ち上げているためあまり高いところまでは届きませんし、速く昇降することもできません。油圧式エレベーターはかご室を持ち上げるのに大きなパワーが必要で、それなりにモーター出力も大きくなります。その為、ロープ式昇降機よりも消費電力は大きくなります。
〈ロープ式エレベーター〉
ロープ式エレベーターは、屋上機械室に設置された巻上機でワイヤーロープを駆動させます。建物上部に荷重が掛かってしまうため、以前は重量物の搬送には適していませんが現在ではモーターや巻上機もより強力で小型化になってきていることから、こちらが主流になってきております。
・どのような用途で使用するか
①重量物の荷捌き・搬送を検討する場合
先進工場の効率化に貢献する油圧は、
荷捌き用として、また垂直搬送など作業目的に合わせることも可能です。
また油圧テーブルリフターをお客様のニーズに合わせ製作します。
超低床モデルから、自動車用リフターまで様々な分野で活用できます。
また場所を取らず、比較的重量物にも対応し屋根のない屋外にも設置可能で、防爆用リフトにもできるのも魅力です。
②安全教育を受けていない不特定多数が使用する場合
この場合は自動搬送装置付き垂直搬送機リフトをおすすめします。
荷物がスライドして出てくる昇降機なので事故の心配がない安全性を確保したリフトになります。
そのため、「簡易リフト」の法的規制の対象外となるため、労働基準法の設置報告や建築基準法の確認申請など、
煩雑な手続きが一切不要です。
③荷物の移動の頻度が多い工場・倉庫などの省力化と作業能率アップを検討する場合
規格に当てはまらない荷物や重い荷物を上げ下ろしする際に、自由な設計でご希望にあった形のリフトを導入できます。
また頑丈な落下防止機構を装備することにより安全面にも信頼をおける構造となっております。
今回は例としてロープ式エレベーターでシャッタードアと連動した安全装置を見ていきたいと思います。
①シャッター開閉での安全装置
シャッターが閉じなければ昇降機の操作ボタンは作動しません。
また昇降中にシャッターはロックがかかり開けることはできません、万が一開けられたとしても昇降はその場で止まります。
②中ドア開閉での安全装置
シャッターを開けると中ドアがあります。
こちらも閉めないと昇降機の操作ボタンは作動しません。そのため、中ドアとシャッター両方が閉まっていないと昇降機は動きません。
③ワイヤーが切れた場合での安全装置
現在のワイヤーロープは切れることはあまり考えづらいのですが、万が一切れた場合は制動装置が働き一瞬に電磁ブレーキが働きます。
④地震時等管制運転装置
地震その他の衝撃により生じた加速度を検知し、自動的にかごを昇降路の出入口の戸 の位置に停止後、かご戸及び乗場戸を開放します。
階がある倉庫・工場ではエレベーターや昇降機はとても便利です。
しかし、メンテをせずに長期使用をしていると思わぬ事故が起きる可能性があり、毎年人命を落とす事故もあります。
すでに使用していて、
「音がうるさい」
「安全装置が働かない」
「いきなり止まってしまう」等、
何かしらの兆候があれば、今一度メンテの見直しや新設も検討してみてはいかがでしょうか。
ただ新設してもその後メンテ契約をするなど、しっかりと維持管理することで事故もなく安全に使用することにつながってくるかと思われます。
倉庫・工場などに特化した無柱空間の「システム建築」
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