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以前は、「倉庫は倉庫、事務所は事務所」と、機能を分けられている事が一般的でしたが、近年増加傾向にある倉庫や物流拠点においては、事務所・オフィススペースを併設する建物が増えてきています。
今回は、事務所スペースを併設するメリットや、気になる坪単価のご紹介と、建設コストを抑えるポイントについてもお伝えしたいと思います。
ぜひ参考になさってください。
倉庫や物流拠点は、物品の保管や荷受け・荷下ろしの場所などある程度広いスペースを必要とするため、今までは倉庫や作業スペースにより広い空間を充てられるよう事務所スペースはほとんどといって良いほど設けられていませんでした。
ところが近年、物流量の増加に伴い倉庫や物流拠点が増え、そしてそこで働くスタッフの人数も増えてきています。
着替えのためのロッカーだけではなく、簡単な事務作業ができるオフィススペースや、スタッフが食事などで使えるフリースペースを設置することで、休憩や気分転換に利用でき、個々の生産性がアップするだけではなく、スタッフ同士のコミュニケーションが取りやすくなり、作業過程の気になる点や課題をスタッフ同士で話し合うなど、今まで行うことが難しかった意見交換が活発に行われるようにもなります。
このような変化により作業環境の改善が期待され、倉庫全体の生産性アップにもつながっていく可能性が大いにありますし、生産性向上というメリットだけではなく、作業場以外の多機能なスペースを確保・活用していくことは、採用面強化や取引先の来訪時の印象面においてもメリットがあります。
これらのメリットを最大限に活かし、会社として競争力を高めるため、事務所兼倉庫の建設を検討してみてはいかがでしょうか。
まず鉄骨造の事務所建築費について、2023年の全国平均坪単価をみてみますと、136.7万円(/坪)となっています。
次に、同じく鉄骨造の倉庫建築費についてですが、同じ2023年の全国平均坪単価をみてみますと46.0万円(/坪)となっており、事務所建築費の方が3倍近い金額となっていることが分かります。
事務所建築費が高い傾向にあるのは、事務所の建築仕様と倉庫の建築仕様の違いにあると言えます。
事務所の場合、スペースを仕切る間仕切りや、スペースごとの空調、照明、また電話やネット回線の配備など、執務に必要な設備が多くあります。
このため、倉庫よりも工事費がかさむ傾向にあるのです。
■東京及び全国における事務所建築費は過去最高に
東京に限らず、全国において、2023年までの事務所建築費平均を見てみると、2012年からほぼ継続的に上昇傾向となっています。
今回ご紹介した鉄骨造は倉庫・工場・事務所を建設する際に一般的な構造となっていますが、選ぶ構造によっても費用は大きく変動します。
とはいえ、円安の影響や原料の不足による資材の高騰は今後も続くことが予想され、倉庫・事務所建設の計画においては、工事予算とどう向き合い、いかに予算を抑えることができるかが重要な課題となる状況であるのは間違いありません。
では建築費用を抑えるために補助金の利用なども選択肢の一つではありますが、建築費自体を抑えたい場合にどのような手段があるのでしょうか。
次の目次で詳しくお伝えしたいと思います。
先ほどお伝えした、倉庫・事務所を建てる際に一般的な構造である鉄骨造ですが、メインである鉄骨も値上がりの影響をもろに受けています。
鉄骨造の場合、鉄骨の価格が建築費にダイレクトに影響しますが、とはいえ骨組みとなる柱の数を減らしたりすることは現実的ではありません。
そこでおすすめなのが、『システム建築』という工法です。
システム建築とは、耐久性や耐震性は従来の在来工法で使用する鉄骨とほぼ同等ながら、鉄骨を軽量化し、建物を構成する部材(骨組みとなる柱、外壁、屋根など)の生産や設計・仕様などをシステム化することによって、高品質な建物を提供する工法です。
現在、国内のメーカー数社がそれぞれのシステム建築を展開していますが、今回ご紹介する『横河yess建築』は、独自の構造解析ソフトと橋梁や高層ビルで使用されている高張力材の仕様によって、無柱状態で60mという、業界最長のスパンを実現しています。
また、在来工法と比較すると意匠性に劣るという声もあるシステム建築ですが、横河yess建築はサッシやシャッター、庇やアクセサリーの種類が非常に豊富で、カラーバリエーションも十分です。
■(株)横河システム建築の信頼性
横河システム建築は、レインボーブリッジやアクアライン、鳴門海峡大橋といった、日本国内の名だたる鉄骨長大橋の設計・制作を手掛けた株式会社横河ブリッジを親会社とし、鉄骨材の生産・加工において非常に高い技術を有しており、高品質ながらも低コストの部材生産を活かしたシステム建築を展開しています。
限られた予算の中で倉庫兼事務所の建設計画を進めるにあたっては、『いかにコストを抑え、かつ希望する仕様を実現するか』が一番難しい部分ですよね。
その場合に、低コスト・短工期・高品質が特徴であるシステム建築という工法を選択しに加えることで、その可能性を十分に広げることができますので、在来工法に加えてぜひ、『yess建築』の検討を進めてみてはいかがでしょうか。
事務所兼倉庫という多目的な施設建設が増えてきている中、資材の高騰によってさまざまな設備や仕様をあきらめざるを得ない状況になっている企業様も少なくないと思います。
その場合はぜひ、コストダウンの施策としてシステム建築を選択しに加え、“あきらめない建築計画”を実現できるよう検討してみてください。
当社では、在来工法による建設からシステム建築まで、幅広くお客様のご希望に沿ったプランをご提案しております。
費用だけではなく用地、仕様などでお悩みの企業様もお気軽にご相談ください。
倉庫・工場などに特化した無柱空間の「システム建築」
株式会社スイコウ
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